内容説明
第二次世界大戦から80年、広島長崎の悲劇を忘れてはならない。だが戦地で死亡し、遺骨さえ戻らない、兵士の悲劇もまた忘れてはならない。我が父、竹原末次郎はフィリピン、ルソン島、イフガオの部落で亡くなった。頭は斬られて軒下につるされた。体につけていたモノはすべてイフガオ住民の手にわたり、無数の頭のない日本兵の遺体は路傍にうち捨てられ、彼らが敗走した道は白骨街道と呼ばれた。この姿を知りながら、80年立っても日本政府はいまだに遺骨収拾さえ完了していない。その無念をこの書に書き記してみた。
目次
無責任な戦死公報
空の木箱に白い紙
イフガオの村で。首をつるす
遅れて戻った帰還兵と食料
ルソン島での闘い
父の生い立ち
何の為の産めよ増やせよ
斬首とギロチン
稲作に血
殷代の青銅器、貝殻の貯金箱
従軍看護婦が体験した戦争
ルソン島 飢えと病気で敗走
著者等紹介
竹原あき子[タケハラアキコ]
1940年静岡県浜松市笠井町生まれ。工業デザイナー。1964年千葉大学工学部工業意匠学科卒業。1964年キャノンカメラ株式会社デザイン課勤務。1968年フランス政府給費留学生として渡仏。1968年フランス、´Ecole nationale sup´erieure des Arts D´ecoratifs。1969年パリ、Thecnesデザイン事務所勤務。1970年フランス、パリInstitut d’Environnement。1972年フランス、´Ecole Pratique des Hautes ´Etudes。1973年武蔵野美術大学基礎デザイン学科でデザイン論を担当。1975年から2010年度まで和光大学・芸術学科でプロダクトデザイン、デザイン史、現代デザインの潮流、エコデザイン、衣裳論を担当。現在:和光大学名誉教授、元:長岡造形大学、愛知芸術大学、非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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