内容説明
2003年の「性同一性障害者特例法」の成立から20年以上が経過した。その間、WHO(世界保健機関)はICD‐11(国際疾病分類第11版)で「性同一性障害」を精神疾患ではなく、その呼称も「性別不合」と改められた。それに伴い「特例法」の要件のいくつかも改正された。また、2023年の最高裁判決によって性別変更の要件である、第3条第4項「生殖腺がないこと…」が違憲とされた。本書は精神科医として「性同一性障害者特例法」の成立から今日まで、この問題に深く関わってきた著者が、性別不合について分かりやすく解説した。
目次
1 性別不合って何?
2 性別不合の治療
3 性別不合と社会
4 性別不合と性同一性障害者特例法
5 性別不合とLGBT
6 子どもの性別不合
資料
著者等紹介
針間克己[ハリマカツキ]
東京大学医学部医学科卒業。東京大学医学部大学院博士課程修了。医学博士。東京家庭裁判所医務室等を経て、2008年4月、千代田区神田小川町にて、はりまメンタルクリニック開院。日本性科学会理事長。GID(性同一性障害)学会第20回大会学会長。日本精神神経学会「性別不合に関する委員会」委員。The World Professional Association for Transgender Health(WPATH)会員。2000年~2002年、自民党の性同一性障害についての講師を務める。ICD‐11の性の健康に関連する草案のレビュアー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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