内容説明
ウラルの核惨事で爆発したのは、高レベル廃棄物の硝酸溶液である。広島の原爆とチェルノブイリでは短時間の豪雨が深刻な放射能汚染をもたらした。福島原発事故も首都圏まで深刻な汚染を引き起こした。再処理工場の危険性は、硝酸塩と高レベル廃棄物が集約された大量のタンクによる事故である。1974年の水島製油所の重油流失事故で明らかなように、タンクの安全性は極めて脆弱である。本書は、六ヶ所再処理工場の有機溶媒の事故についての5本の鑑定書などを中心に、著者の50年の研究成果を分かりやすくまとめ、核問題の隠された真実を明らかにしたものである。
目次
1 黒い雨
2 ウラルの核惨事
3 チェルノブイリ原発事故
4 福島原発事故
5 核燃料サイクルの建設と裁判
6 石油備蓄基地の火災による再処理工場への影響
7 タンカーによる海面流出油火災
8 森林火災延焼による再処理工場への影響
9 核燃裁判における反論書
10 HEPAフィルターの無効性
11 高レベル放射性廃液タンクの危険性
12 冷却水停止事故と空間線量の増加
13 環境放射能の上昇とがん死
14 青森県の地震と地下水汚染
著者等紹介
小川進[オガワススム]
空間技術研究所所長、長崎大学大学院元教授(工学博士、農学博士)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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