内容説明
最近、香りの害で悩まされている人が増えています。合成洗剤や柔軟剤、除菌消臭スプレー、芳香剤、香水、シャンプー・リンス、制汗剤などの日用品から発生する香りをはじめとした化学物質が原因で、体調不良や健康被害を起こしているのです。頭痛や吐き気、目や鼻の痛みを誘発します。しかも香りを長持ちさせるためにマイクロカプセルに香料や除菌消臭成分を閉じ込めて拡散させ、環境汚染も引き起こします。本書では、まだ馴染みのない香害をやさしくQ&Aで解説、日用品に含まれる化学物質による新たな公害を告発します。
目次
1 香害ってなんですか?(香害という言葉を初めて聞きました。香りの害、香害とは何ですか?;香害は公害なのですか?;香害被害を感じる人は多いのですか?;香害は、香りの好き嫌いといった精神的なものや、香りが強過ぎるせいでは?;香害の原因になるのはどういう製品ですか?;香害の健康被害というのは、具体的にどういう症状が出るのですか?;どういう場所、どういう場面で香害を感じるのですか?;具体的な香害被害の実例はありますか?)
2 香害の原因はなんですか?(香害で健康被害が起きるのはどうしてですか?;揮発性有機化合物VOCってなんですか?;香りもVOCなのですか? 天然アロマは大丈夫ですよね?;においが弱くても、香害になるのですか?;香害と化学物質過敏症は違うのですか?)
3 香りマイクロカプセルってなんですか?(マイクロカプセルってなんですか?;マイクロカプセルはマイクロプラスチックなのですか?;香害でのマイクロカプセルの問題点は何ですか?;移香ってなんですか?)
4 香害をなくすにはどうすればいいのですか?(このまま香害が広がると、どうなりますか?;香害の被害者・加害者にならないためにはどうすればいいですか?;社会から香害を減らすにはどうすればいいのですか?)
著者等紹介
深谷桂子[フカヤケイコ]
1962年、東京都生まれ。東京大学文学部社会心理学科卒業。行政職として東京都庁に10年間勤務し、自営業に転向。弱いシックハウス症候群を経験後、徐々に化学物質に過敏になり、来訪者の柔軟剤臭に悩まされる。2013年頃から香害問題への関心を深め、活動を始める。香害をなくす連絡会メンバー。日本消費者連盟運営委員(洗剤部会所属)。カナリア・ネットワーク全国世話人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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