内容説明
「権利」とは「一定の利益を自己のために主張することができる法律上保障された力」をいいます。そのため、法律には、権利者の意思を尊重する規定が設けられています。それらは、長年の民衆の血と汗によって勝ち取られた成果です。ならば、権利を侵害する事業に対して、それらの規定に依拠し、権利者が自分の持つ権利に基づいて闘うことを柱とする手法が有効ではないか。本書はそう考えて、1976年以来、一貫して「権利に基づく闘い」を追究してきた集大成です。
目次
第1部 漁業権(上関原発と漁業権)
第2部 廃棄物問題(伊万里射撃場の鉛汚染;米子市産廃処分場と水利権;福島中間貯蔵施設計画と地権者)
第3部 財産権(都市計画道路事業と沿道住民の権利;築地市場の廃止と営業権)
特別寄稿(築地市場移転と「開発独裁」;卸売市場制度の早急な再確立を)
著者等紹介
熊本一規[クマモトカズキ]
1949年佐賀県小城町に生まれる。1973年東京大学工学部都市工学科卒業。1980年東京大学工系大学院博士課程修了(工学博士)。1987年より明治学院大学に就任し、現在明治学院大学名誉教授。ごみ・リサイクル問題で市民サイドからの政策批判を行なうとともに、埋立・ダム・原発・都市政策で漁民・住民のサポートを続けている
水谷和子[ミズノヤカズコ]
1952年生まれ。一級建築士。豊洲土壌コアサンプル廃棄差止め訴訟、汚染地購入公金返還請求住民訴訟原告。2008年より築地市場移転問題に関わる
菅原邦昭[スガワラクニアキ]
1952年生まれ。仙台市水産物卸協同組合勤務。現在、同協同組合事務局長、同協同組合参事、東北地区水産物卸組合連合会事務局長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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