内容説明
携帯電話や無線通信技術の発展と普及によって、環境中を電磁波が飛び交い、電磁波過敏症の患者が世界的に急増しています。ところが、その認知度はまだまだ低く、マスコミも取り上げようとはしません。電磁波過敏症は環境因子が原因なので、個人でできることと、社会全体で取り組まねばいけないことがあります。次世代の子どもを守り、よりよい環境と社会システムを作るための働きかけが必要です。本書は、電磁波過敏症の当事者からの体験談も含め、どうすれば治すことができるかを具体的に提案しています。増補改訂版では、5Gに関する情報や問題点を加え、最新の動きを加筆しました。
目次
第1章 過敏症ってどんな病気?(引き金は生活環境の中に;過敏症に関する海外の動向;過敏症専門医の見解)
第2章 電磁波による子どもへの影響(電磁波による胎児への影響;電磁波と化学物質―発達障害への影響;脳神経科学から見た発達障害;原発事故の影響と基準値の欺瞞)
第3章 八人の過敏症体験(発症して患者会を設立―著者・加藤やすこの経験;電磁波過敏症の一家の闘い―塩田さん家族の経験;働きながら過敏症から回復―佐藤祐子さんの経験;発達障害と過敏症が改善―小山ゆみさんの経験;化学物質の少ない環境で子どもを保育―木村洋子さんの経験;過敏症を克服し運送会社で働く―北島宏子さんの経験;化学物質/電磁波過敏症と難病を併発―鹿島豊子さんの経験;歯科治療で過敏症の症状が悪化―太田智子さんの経験)
第4章 症状を改善するために(自分で出来る対策;交通機関の携帯電話電磁波;携帯電話基地局の規制が必要)
著者等紹介
加藤やすこ[カトウヤスコ]
1966年生まれ。環境ジャーナリスト。化学物質過敏症、電磁波過敏症、シックハウス症候群など、環境病をテーマに執筆。電磁波と化学物質のリスクと回避策を考える過敏症患者会「いのち環境ネットワーク(旧称:VOC・電磁波対策研究会)」代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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