内容説明
新型コロナ禍は終息する気配がなく、今後も長く社会・経済に影響を及ぼす恐れがある。その結果、交通は大きな危機と変動の時代に入っている。中小都市ばかりではなく大都市圏でも、公共交通が危機に瀕している。鉄道で問題になる「三密」について感染リスクと対策はどうあるべきか?そして新型コロナ時代に対応する低速交通体系の充実を提案する。
目次
1 感染症と交通の視点
2 人・物・経済の動き
3 公共交通とコロナ
4 「三密」の科学
5 新型コロナと複合災害
6 「低速」交通体系の充実を
7 ポストコロナの社会と交通
著者等紹介
上岡直見[カミオカナオミ]
1953年東京都生まれ。環境経済研究所代表。1977年早稲田大学大学院修士課程修了。技術士(化学部門)。1977年~2000年化学プラントの設計・安全性評価に従事。2002年より法政大学非常勤講師(環境政策)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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しお
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コロナを契機に交通について考えてみようと手に取った1冊。公的機関の発表やデータブックを元に、いまの交通システムの課題解説があってわかりやすい。シムシティのようにゼロから街を作れればよいのだけど、そうはいかないのが現実。全体の福利のために、私財を補償の上で公共が接収できるか。乱暴だけど、格差是正の一手かもしれないと思った。2022/04/12
だんだん
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タイトルが、非常に興味深かったので読んでみたが、いまいち撮っ散らかった感じの主張に感じてしまった。自身のこの本に向き合う情熱が薄いのだろうか。2021/06/28
masabox
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交通に対してどう変化があったかと言う事がデータなんかとともに書かれてます。白書的な要素がありますが、だからどうすれば良いのかと言うよりもこんな風に変わって、実際に数字になっているんですという提示ですね。裏付けとして利用できるかなとは思います。で、並べられたそれぞれのデータから考えてしまうのは、まだ続いているのだなと言う事実です。2021/04/10