内容説明
時代が過ぎ、街も景観も大きく変わり、自然も貴重になってきているのに、それらをぶち壊すような道路建設がなぜ各地で起こるのだろうか?戦時法制の影響を受けた住民無視の道路計画が、東京五輪を前に次つぎに強行される。まさに街と自然を破壊し暴れまくる「道路怪獣」である。本書は、こうした理不尽とも言える道路建設、「道路怪獣」に立ち向かった市民の戦いと、建設強行のカラクリを明らかにし、無用な道路建設をどうしたら止められるかを考える。
目次
第1部 現状分析編(僕の街に「道路怪獣」が来た;「どんぐりと民主主義」=小平市民の挑戦;外環PI幻想曲;道路と戦時体制)
第2部 歴史・規範編(「女たちの道路戦争」;道路作りの金字塔)
第3部 思想・政策編(「公共性思想」の転換;道路を市民の手に;見直し機運=行政と司法;ホタルと民主主義=名古屋市の実験)
著者等紹介
山本俊明[ヤマモトトシアキ]
ジャーナリスト。1955年生まれ。早稲田大学政治経済学部政治学科卒。時事通信社記者。シドニー特派員、ニューヨーク特派員、編集委員など歴任。専門は国際経済。現在、時事総合研究所客員研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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