内容説明
性同一性障害が、DSM‐5では「性別違和」にすでに変更され、ICD‐11では「性別不合」へと変更される。その変更は単なる名称の変更だけではない。性同一性障害から何が変わるのか?どうなるのか?「脱病理化」とはどういうことか?精神疾患ではなくなるのか?性同一性障害特例法、ガイドライン、保険適用などはどうなるのか?本書は性同一性障害をめぐる諸問題に精神科医として二十数年にわたって取り組み、現在も患者の診療を担っている第一人者が、その変更の意味と影響についてやさしく解説する。
目次
DSMとはなんだろうか
ICDとはなんだろうか
病理化と脱病理化とはなんだろう
DSM‐5の「性別違和」を詳しく見てみよう
ICD‐11の性別不合を詳しく見ていこう
服装倒錯的フェティシズムはどうなったか?
ガイドラインはどうなるだろう?
保険適用はどうなるだろう?
「性同一性障害者の性別の取扱いの特例に関する法律」はどうなるだろう?
GID学会の名称はどうなるだろう?
トランスジェンダーの人権と健康
著者等紹介
針間克己[ハリマカツキ]
東京大学医学部医学科卒業。東京大学医学部大学院博士課程修了。医学博士。東京家庭裁判所医務室等を経て、2008年4月、千代田区神田小川町にて、はりまメンタルクリニック開院。日本性科学学会理事。GID(性同一性障害)学会第20回大会学会長。日本精神神経学会「性同一性障害に関する委員会」委員。The World Professional Association for Transgender Health(WPATH)会員。2000年~2002年、自民党の性同一性障害勉強会で講師を務める。2002年、民主党の人権政策会議で性同一性障害についての講師を務める。ICD-11の性の健康に関連する草案のレビュアー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
katoyann
ひつじ
瀬希瑞 世季子
S
pudonsha