内容説明
放射能は一度コントロールの効かない条件下で拡散させてしまったら、人間の五感では感知できないばかりか、完全な除染が不可能な、困った代物である。そして最終的には多くの人(生物)の健康を害し、命まで脅かす。本書は、放射能の本質を議論し、現在喧伝されている「放射能安全神話」の誤りと、体制側がいかに真実の隠蔽を図っているかを検証する。
目次
第1部 放射線によって起った健康障害―その概要(核からの放射線による健康障害―いままでにあった主なこと;福島原発事故 ほか)
第2部 放射線はどうして健康に悪いのか(放射線のエネルギー対化学反応のエネルギー―放射能の物質破壊の基礎;半減期(物理的)とBq値、Bq/Gy/Sv関係 ほか)
第3部 放射能安全神話の検討(福島事故からの放射性物質の放出量は低く、被曝線量も低い―は正しいか?;100mSv以下はガン発症の危険はないのか ほか)
第4部 人類を欺く欺瞞体制(原爆について;真実の隠蔽―核実験などについて ほか)
第5部 なぜ原発はあってはならないか
著者等紹介
落合栄一郎[オチアイエイイチロウ]
東京の生まれ、東京大学工業化学科卒、大学院化学系修了、工学博士。東大助教を経て、カナダ、ブリティッシュコロンビア大講師、アメリカ、ペンシルバニア州、ジュニアータ大教授。退職までに、トロント大、マーブルグ大(ドイツ)、ウメオ大(スウェーデン)などで、客員教授。退職後は、カナダ・バンクーバーへ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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