内容説明
超高齢化社会を迎えた、これからの持続可能なローカル経済はどうあるべきか…。長く市議会議員だった著者が、新たなビジネスとして仲間と始めた、「移動スーパーとくし丸」の奮闘記。ソーシャルビジネス創業のノウハウや意義、社会問題としての「買い物難民」の現実、その背景にある政治・行政の問題点、将来あるべきビジョンなどが存分に語られている。
目次
第1章 ソーシャルビジネスとの出会い
第2章 創業へ
第3章 「開拓歩き」から見えてくるこの国のカタチ
第4章 チームの絆でハッピーになる
第5章 希望を作るソーシャルビジネス論
第6章 平和と永続性のソーシャルビジネス
第7章 ハッピーになる仕事の哲学
著者等紹介
村上稔[ムラカミミノル]
1966年(昭和41年)徳島市生まれ。京都産業大学外国語学部卒。(株)リクルート勤務などを経て帰郷。平成11年~23年徳島市議会議員(3期)。平成12年全国初となる、国の大型公共事業を問う住民投票条例を制定、吉野川可動堰計画を中止に追い込む。平成23年~買い物難民対策のソーシャルビジネスに従事。移動スーパーの地域連合をプロデュースすべく、全国を走り回る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬参仟縁
29
移動スーパーネットワーク(3頁)。ソーシャルビジネスとは、金儲けでありながら、社会問題を解決することに寄与する新しい価値観のビジネス(17頁)。やはり需要あるために受け入れられたのだろう。わたしの場合、潜在需要の有無を問わねばと思う。とくし丸の基本理念。①命を守る。②食を守る。③食をつくる(45頁~)。私なら、書を守り、真の学力をつくる、ということかな。社協は個人情報を教えない(62頁)。これはいかん。何のためのソーシャルビジネスかといえば、社協だって苦労している部分があるだろう。 2014/11/04
ミエミル
23
★3.5 6章がよかった。みんながうっすらと思っていることが、とても分かりやすく書いてある気がする。 スモール・イズ・ビューティフル読んでみよう。2017/10/17
ユー
18
「採算」という大きな壁が、どのように取り払われて行くのか、そのプロセスには、物事の本質的な部分が顕著に表れていると実感しました。人と人との繋がり、効率化ではなく、敢えて人の力に頼る、やはり最後は人間の力です。2023/12/12
けんとまん1007
17
地元富山でも番組を見たことがある。それまで個人で努力して、山間部の人たちのために、移動スーパーをやっていた方のこと。何十年という単位、利益の課題、それ以上に、そこでクラス人たちをつなぐという意味。それは、ここで取り上げられている部分とも重なる。居間は、地元のスーパーが引き継いでいるのも嬉しい。それとは、少し違った形であるのが、発見だ。ソーシャル・ビジネスという視点が入っているし、それを明確に打ち出しているのが違う。これは、今後、ますます必要になってくる部分。社会全体として考えるべきことでもある。2014/08/06
loanmeadime
15
私の家の近所には土曜日のお昼ぐらいに、「とっくとっくとーっく、とくしまる♪」とやってきます。地元スーパーの販売を引き受ける形で仕入れに伴うリスクを回避するなどの工夫がされているそうです。元々市議会議員だった経験から成長期の発想のまま進められる行政の歪などにも触れられます。この本が出たのちのコロナ禍でネットスーパーがどのぐらい普及したか知りませんが、ある種のコミュニティを提供するというのは移動販売のメリットだと述べられます。2023/12/21
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