内容説明
現代は、成果主義や長時間労働が広く取り入れられたために、職場の状況が殺伐とし、人間関係が壊され、いじめが蔓延しています。しかし、被害者は、相談する相手もなく、ひとりで悩み、苦しんでしまうことがほとんどです。『メンタルヘルスの労働相談』の続編として書かれた本書は、厚生労働省が取り組み始めた「職場のパワーハラスメントの予防・解決に向けた提言」を精査しながら、支援センターや労働組合、ユニオンに寄せられた具体的相談例をとりあげて、解決に向けた取り組みや方向性を探っています。また、最近問題になっている“感情労働”、“職場の暴力”(モンスターペアレントなど)も検討しています。
目次
第1章 厚労省の「提言」
第2章 労働者からの「対案」
第3章 「パワハラ」とは
第4章 職場のいじめ 労働相談
第5章 差別という“いじめ”
第6章 職場の暴力
第7章 解決に向けて