内容説明
日本が中国に残した加害事実としての中国人強制連行と万人坑!侵略の足跡をたどる!4回にわたる万人坑訪問記をもとに、万人坑の実態をまとめた。
目次
第1章 「満州国」の万人坑と中国人強制連行(万人坑とは何か?;私が訪ねた万人坑 ほか)
第2章 遼寧省の万人坑を訪ねる(中国人強制連行と「満州国」;野津加代子さんと「万人坑を知る旅」 ほか)
第3章 吉林省の万人坑を訪ねる(「万人坑を知る旅」第二回、吉林省へ;撫順再訪 ほか)
第4章 黒龍江省の万人坑を訪ねる(万人坑を知る旅・第三回黒龍江省へ;尚志から牡丹江へ ほか)
第5章 三光作戦惨案の地・興隆を訪ねる
著者等紹介
青木茂[アオキシゲル]
平和を考え行動する会・会員。撫順の奇蹟を受け継ぐ会・会員。長良川河口堰建設に反対する会・会員。アイヌとシサムのウコチャランケを実現させる会・会員。NPO法人ナショナルトラスト=チコロナイ・会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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BLACK無糖好き
5
万人抗:中国東北地方に存在する多数の遺体(遺骨)が埋められている場所。多くは日本の侵略の犠牲者といわれる。特に日本の民間企業が関与する鉱山や土建工事現場における過酷な強制労働や劣悪な労働環境による犠牲者ということだ。日満商事株式会社発行資料による中国人労働者の死亡率は、先日読了したシベリアでの日本人抑留者の労働死亡率を遥かに上回っていた。一方でどの万人抗を愛国教育基地に指定し記念館の整備を図るかは中共の政治的思惑も感じられる。著者の真摯に過去に向き合い日中草の根で慰霊活動を続ける姿勢には敬意を表したい。2015/08/11