内容説明
脱原発を実現するためには、原発の危険性だけを指摘すれば十分と考える人も多い。しかし同時に原発は電力政策やエネルギー政策の面からも必要ないという数量的な根拠と、経済的にもむだで高くつくということも明らかにすることも大事だ。本書は、原発推進派の言い分がいかに根拠のないものであるかを明らかにし、脱原発の市民戦略をさまざまなデータを駆使しながら、具体的かつ説得力のあるシナリオを提案する。また、原発自主避難者への支援活動を続ける「おいでんせぇ岡山」の運動を紹介し、新しいコミュニティを考える。
目次
第1部 これまでの「電力社会」(福島事故を振り返る;「発電」と「停電」を考える;何が原発を「必要」としてきたのか ほか)
第2部 脱原発へ向けたシナリオ(脱クルマも脱原発への道;持続的な社会とエネルギー;原子力は高くつく ほか)
第3部 自主避難者を支援する(原発自主避難者受入れ活動―「おいでんせぇ岡山」;「利益村」から本来のコミュニティへ)
著者等紹介
上岡直見[カミオカナオミ]
1953年東京都生まれ。環境自治体会議環境政策研究所主任研究員。1977年早稲田大学大学院修士課程修了。技術士(化学部門)。1977年~2000年化学プラントの設計・安全性評価に従事。2000年より現職。2002年より法政大学非常勤講師(環境政策)
岡將男[オカマサオ]
1954年岡山市生まれ。NPO法人「公共の交通ラクダ(RACDA)」理事長。全国路面電車ネットワーク運営委員長。鉄道模型作家。東京大学経済学部卒。元国土交通省TDM実証実験懇談会委員、岡山経済同友会地域振興委員会副委員長、百鬼園倶楽部(内田百聞顕彰会)会長、瀬戸内の島々交流協議会事務局長代理、京橋朝市実行委員会実行委員、京橋アート村代表、津田永忠顕彰会幹事、塩飽本島海族隊事務局長、宇宙神楽実行委員会事務局長、おいでんせぇ岡山理事、両備ホールディングス・アドバイザー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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- 和書
- 落語 〈35号〉