内容説明
実父や祖父などによる子どもへの近親姦「インセスト」は、想像以上に多い。しかしもっとも忌むべきタブーとして家族内で隠蔽され、幼児を含む子どもゆえに、また時効の壁が立ちふさがり、告発されることは極めて少ない。しかも被害者は精神を病んだり、自傷行為や自殺にはしるケースが多い。フランスで初めて国際近親姦被害者協会を設立して、この問題に取り組む著者が、6歳の時に実父から近親姦をうけ、14歳になるまで乱交などを強要された、自らの赤裸々な半生を語った衝撃の書。
目次
ポルト・ドーフィンヌ…
オブジェ
パパとわたしの小さな秘密
パパの家に移る
父がわたしにしたこと
犯罪人
地獄のあともうひとつの地獄
錯乱状態のなかで
助かる
死者の喪、生者の喪〔ほか〕
著者等紹介
オブリ,イザベル[オブリ,イザベル][Aubry,Isabelle]
1965年ブルターニュ地方フィニステール県に生まれる。中学・高校卒業時、バカロレアは技術・管理部門に合格。1983‐85年パリ商工会議所主宰の商業専門高等学校ビジネス・管理科に通学。1986‐89年ハイパーマーケット「コンティネント」の仕入れ・在庫管理・マネージメント・人事・社員養成等を担当。1990‐94年ハイパーマーケット「カルフール」広報誌の構成・編集に携った後、経済誌等のフリーランス記者として取材
小沢君江[オザワキミエ]
1942年生まれ。1961年、AFS留学生として米国に1年滞在。1965年、早稲田大学仏文科卒。1971年、夫ベルナール・ベローと渡仏。1974年、ベローと共にイリフネ社創立。堀内誠一氏の協力を得てミニコミ誌『いりふね・でふね』創刊。1979年、無料紙『オヴニー』発刊。1981年、民間文化センター「エスパス・ジャポン」創立。2010年6月に創刊した日本に関する仏語の月刊無料紙『ZOOM Japon』の編集に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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