内容説明
本書は、現地を長期間にわたって取材してきたジャーナリストが、ブナ林伐採問題、大規模林道建設反対運動、そして奥三面ダム開発といった問題を中心に、朝日連峰の自然と民俗の変遷、開発とそれに対峙した自然保護運動を総括する。
目次
第1章 ブナ林保護運動の黎明―大井沢“最後のマタギ”(大井沢―マタギとブナ林;ブナ林の大伐採;ブナ林伐採反対運動の始まり ほか)
第2章 大規模林道開発と反対運動(朝日連峰核心部での工事の実態;金目川源流域へ;ブナの楽園と砂に埋まる川 ほか)
第3章 山岳無人地帯の拡大―奥三面ダム建設と三面集落の集団移転(三面の電源開発と集団離村;山を下った住民と山の民俗の変容;ブナ林開発と三面川の変容;見なおされる三面の価値)
著者等紹介
石川徹也[イシカワテツヤ]
1963年生まれ。新聞記者。早大教育学部卒業後、東京新聞(中日新聞社)入社。学生時代から国内外の山を旅する。新聞記者や山岳専門誌「岳人」記者等を経て、開発や自然保護問題を現場に踏み込んだルポを数多く発表。その後、成城大学大学院文学研究科で民俗学修士号取得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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