内容説明
ダニエル・グリーンバーグが「サドベリー教育」について書いた本のほとんどはエピソード中心の入門の書であるのに対し本書では、著者の「サドベリーの教育哲学」を全面的に展開。サドベリー・バレー校での経験から生み出された著者の教育理論の全結晶である。物理学者であり科学史家でもある著者は、独自の視点で、古代ギリシャの自然哲学をはじめ歴史、言語、経済などさまざまな領域に分け入り、「自由な学び」を土台から再構築する。上意下達のピラミッド型組織から、対等な水平組織へ。新たな「この時代」の、現実的な学校理論として、「自由とデモクラシーの教育哲学」を提起している。
目次
1(恐怖が消えて行く;知識と不確実性 ほか)
2(子どもたちと大人たち―人間行動をめぐるエッセイ)
3(サドベリーと「現実世界」;サドベリーと二つのエコノミー ほか)
4(教育の意味;学ぶこと、教えること、そして教師であることについて ほか)