内容説明
自由教育で世界に知られるサドベリー・バレー校を描いた『世界一素敵な学校』の続編。創立30周年を記念した創始者の連続講話。サドベリー・バレー校の30年にわたる自由教育を回顧し、その基本理念を再検討して、「自由な学び」の本質をより鮮明な視野で捉え返し、徹底した自問自答によって「サドベリー教育」の本質、「ポスト産業社会」の教育の在り方を平易で、透明な言葉使いで語っている。
目次
第1講 遊びの意味(悪しきもの、その名は…;「教育」が生んだもの ほか)
第2講 主成分としての会話(窓の外に見えたもの;「会話」って何? ほか)
第3講 親の役割とは?(A・S・ニイルを受け止める;「学校議会」創設の意味 ほか)
第4講 デモクラシー・モデルの重要性(シンプルな原則を提示;明日の市民を育てる ほか)
第5講 その子に固有の運命を育む(「自然」か「養育」か;「自然」放任論ではなく ほか)
第6講 サドベリーが全員のためのものではない理由(二十年後にようやく;自然に進化した人間の条件 ほか)
著者等紹介
グリーンバーグ,ダニエル[グリーンバーグ,ダニエル][Greenberg,Daniel]
1934年生まれ。米ニューヨーク・コロンビア大学で博士号(Ph.d.理論物理学)を取得、そのまま同大学で物理学、科学史を教えたあと、1968年、マサチューセッツ州のフラミンガムの地に「サドベリー・バレー校」を創設。1999年春、サドベリー・バレー校の共同創設者であるハンナ夫人とともに初来日し、東京をはじめ各地で講演した。著書は多数。各国語に訳されている。主導するサドベリー・バレー校をモデルにした学校づくりは、米国内はもとより、オーストラリア、ドイツ、オランダなど世界各地で進んでいる
大沼安史[オオヌマヤスシ]
1949年生まれ。東北大学法学部卒。北海道新聞社に入社し、社会部記者、カイロ特派員、社会部デスク、論説委員を歴任し、1995年に中途退社。2006年4月より、東京医療保健大学特任教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。