内容説明
世界貿易機関(WTO)、国際通貨基金(IMF)、世界銀行などが中心に推進している経済のグローバル化は、世界を急速に蝕んでいる。本書は、経済のグローバル化がもたらす影響を、文化、社会、政治、環境というあらゆる面から分析し批判することを目的に創設された国際グローバル化フォーラム(IFG)による、反グローバル化論の集大成である。「グローバル化を求めないのなら、何をめざすのか」という問いに、あらゆる側面からこたえることを通じて、ポストグローバル社会を構想する。仏・独・西・中など8カ国語で翻訳出版されている本書は、グローバリゼーションを考えるための必読書。
目次
第1部 危機にある体制(世界観の衝突;企業支配の構図;聖ならざる三位一体:世界銀行・国際通貨基金・世界貿易機関)
第2部 オルタナティブの実践(持続可能な社会のための一〇原則;コモンズをとりもどす:グローバル化してはならないもの;サブシディアリティ:権力をグローバルから取り返す;基本の仕組み(オペレーティングシステム))
第3部 グローバル・ガバナンス―意思決定のあり方(企業の構造と権力;ブレトンウッズ体制からオルタナティブへ;グローバルからローカルへ:ひとりでもできること)
著者等紹介
カバナ,ジョン[カバナ,ジョン][Cavanagh,John]
ワシントンを本拠地とする政策研究所(Institute for Policy Studies)所長、IFG副議長
マンダー,ジェリー[マンダー,ジェリー][Mander,Jerry]
IFG議長、公共メディアセンター(Public Media Center)上級研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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