内容説明
本書は、人間は進化の過程で、遺伝子から脳まで心身ともに「適応環境」において最大の能力が発揮できるように作られていることを指摘し、適応環境を疑似することによって幸福と健康が得られることを、生物学・人類学・社会学などの知識を総合して論じる。
目次
現代社会の諸悪の根源を探る
科学の発達と進化生物学
自然史思想の理論的基礎(1)―自然史という概念とその意義
自然史思想の理論的基礎(2)―自然史思想の基本原理
適応環境における人類の精神構造(1)―脳の機能と自然史文化
適応環境における人類の精神構造(2)―個人中心主義と感覚世界
適応環境を探訪する(1)―アクア説による人類の起源
適応環境を探訪する(2)―自然史文化の再現
自然史思想の性質―論理から無意識へ
人類の病因論―社会レベルの病気と治療
自然史思想のまとめ
自然史思想のキーワード
著者等紹介
松本丈二[マツモトジョウジ]
長崎市出身。筑波大学生物学類卒、マサチューセッツ大学化学部卒、コロンビア大学大学院生物科学部博士課程修了(Ph.D.)、ケンブリッジ大学医学部研究員、神奈川大学理学部生物科学科助手を経て、琉球大学理学部海洋自然科学科生物系助教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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