内容説明
マフィアについては長い間、わからない部分が多かった。社会から隠れてなかなか見えてこない。さまざまな報道もセンセーショナルで不正確なものがほとんどだ。だが今や世界のマフィアは、越境犯罪組織と化し、第三世界の国家より大きな財力を得ている。麻薬、売春、人身売買から不動産・金融・投機へと「ビジネス」を拡大させ、その膨大な不法利益をマネー・ロンダリングし、脅迫、殺人と買収で一国の政治を手なずけるまでになっている。本書は、フランスの司法官として実地で犯罪対策にあたっている著者が、膨大なデータをもとに、マフィアの定義、歴史と現況、組織編成と活動分野、国内外の拠点など、世界のマフィアの全像体を初めて明らかにした研究書である。
目次
第1章 世界のマフィアと大型犯罪組織(アルバニア、コソボ、マケドニア;中南米;ロシアとCIS諸国;トルコ;極東;米国;イタリア)
第2章 マフィアの定義(マフィアの特徴;凶徒の結社、大型犯罪組織、マフィア)
第3章 マフィアが社会に及ぼす影響(マフィアと政治、国家;マフィアと経済;マフィアと防衛;マフィアと娯楽産業・興業界)
著者等紹介
クルタン,ティエリ[クルタン,ティエリ][Cretin,Thierry]
司法官。フランス国立司法学院を卒業後、リヨン市、ドール市で共和国検事代理、次席検事などを歴任。2001年より、欧州不正対策局(OLAF)に派遣され、調査部門にて、PHARE(欧州連合の中・東欧諸国への援助プログラム)、TACIS(CIS諸国技術援助プログラム)の融資をめぐる不正調査にあたっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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