世界のマフィア―越境犯罪組織の現況と見通し

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 379p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784846106065
  • NDC分類 368.5
  • Cコード C0036

内容説明

マフィアについては長い間、わからない部分が多かった。社会から隠れてなかなか見えてこない。さまざまな報道もセンセーショナルで不正確なものがほとんどだ。だが今や世界のマフィアは、越境犯罪組織と化し、第三世界の国家より大きな財力を得ている。麻薬、売春、人身売買から不動産・金融・投機へと「ビジネス」を拡大させ、その膨大な不法利益をマネー・ロンダリングし、脅迫、殺人と買収で一国の政治を手なずけるまでになっている。本書は、フランスの司法官として実地で犯罪対策にあたっている著者が、膨大なデータをもとに、マフィアの定義、歴史と現況、組織編成と活動分野、国内外の拠点など、世界のマフィアの全像体を初めて明らかにした研究書である。

目次

第1章 世界のマフィアと大型犯罪組織(アルバニア、コソボ、マケドニア;中南米;ロシアとCIS諸国;トルコ;極東;米国;イタリア)
第2章 マフィアの定義(マフィアの特徴;凶徒の結社、大型犯罪組織、マフィア)
第3章 マフィアが社会に及ぼす影響(マフィアと政治、国家;マフィアと経済;マフィアと防衛;マフィアと娯楽産業・興業界)

著者等紹介

クルタン,ティエリ[クルタン,ティエリ][Cretin,Thierry]
司法官。フランス国立司法学院を卒業後、リヨン市、ドール市で共和国検事代理、次席検事などを歴任。2001年より、欧州不正対策局(OLAF)に派遣され、調査部門にて、PHARE(欧州連合の中・東欧諸国への援助プログラム)、TACIS(CIS諸国技術援助プログラム)の融資をめぐる不正調査にあたっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

すがし

2
 タイトルにあるとおり世界中の国際的な犯罪組織について概観できる貴重な資料。かなり本格的なテキストで、センセーショナルなエログロを期待するとかなり読みづらいが、異民族支配などへの逆境に立ち向かうための義侠的組織であったものが、力を持つ中で金と権力の論理に歯止めがきかなくなり無秩序に巨大化していく姿について知るのは、ある意味それをはるかに上回る衝撃と不気味さを味わえること請け合い。2012/07/04

黒酢

0
犯罪組織の構造や、普段の仕事がどうなっているか知りたくて購入。色んな組織があって素直に感心。2018/03/11

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/166272
  • ご注意事項