内容説明
ゆずの里として知られる徳島県の人口1800人の小さな山村、木頭村。国のダム計画に反対し、「ダムで栄えた村はない」、「ダムに頼らない村づくり」を掲げて、村ぐるみで遂に中止に追い込んだ前・木頭村長の奮闘記。
目次
第1章 国に村が刃向かうには
第2章 ダムに頼らず
第3章 村の宝を生かす
第4章 人との出会いを慈しみ
第5章 全国を歩く
第6章 日々を生きて
第7章 原点を忘れず、ふる里を記録する
第8章 時代とともに
著者等紹介
藤田恵[フジタメグミ]
前・木頭村長。1939年徳島県木頭村生まれ。中央大学法学部卒業。NTT職員、毎日新聞特約記者などを務める。93年、国の「細川内ダム建設計画」反対を公約に村長に就任。94年、「木頭村ダム建設阻止条例」など条例でダム計画から村を守る独自の政治手法を展開。全国のダム反対運動や環境保護運動の担い手、国会議員、マスコミに積極的にアピールして支援を広げ、同ダム計画を、97年に「一時休止」に、2000年に巨大ダムとしては日本の行政史上で初めて「中止」へと導いた。一方、「ダムに頼らない村づくり計画」として96年から木頭ユズなど特産を生かした製品販売を行う第三セクターを設立(後に村民セクター)、社長として陣頭指揮をとった。現在は各地で講演活動などを展開中
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