内容説明
2003年、食品安全基本法と改正食品衛生基本法が成立した。狂牛病やO‐157などの食中毒、PCB、農薬汚染・ダイオキシン汚染や環境ホルモン、遺伝子組み換え食品等から食の安全を守るのが目的だ。だが、はたして、このような新たに発足したリスクアナリシス体制で、根深い消費者の食不信、食不安、食不満を解消できるのか?食品安全基本法案の国会参考人を務めた著者による、食の安全の現状を鋭く分析し、近未来を予測した警鐘の書。
目次
第1部 食品安全基本法の成立時点での我が国の食品の安全をめぐる状況(我が国の食品の安全をめぐる経緯について;食品安全基本法に関する国会での参考人陳述;食品安全基本法、改正食品衛生法と食品安全委員会についての政府側の説明;改正食品衛生法の問題点について ほか)
第2部 〇三年以降に見られた我が国の食品の安全をめぐる状況(〇三年以降の食品安全委員会の実績;食品安全委員会の運営に関して浮上してきた諸問題;リスクの評価と管理部門で見られた混乱について;二〇〇X年時点での市民、消費者団体の統一行動 ほか)
著者等紹介
藤原邦達[フジワラクニサト]
専門は環境化学、食品衛生学(医学博士)。長崎県福江市久賀島生まれ。阪大工学部卒。京大医学部衛生学教室助手をへて、昭和57年まで京都市衛生研究所衛生化学部門研究主幹。定年退職後は阪大、山形大などの講師、コープこうべなどの生協の技術顧問を歴任してきた
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