内容説明
万一の洪水や渇水から住民を守るため、電力や農業のためといった理由で次つぎと建設されるダム…。しかし建設のための建設、土建業者のための建設といったダムがあまりに多い。地域住民が反対するダム建設はほとんどがそうした代物だ。本書は、脱ダム宣言をした田中康夫長野県知事に請われ「長野県治水・利水ダム等検討委員会」委員などを務め、住民の立場からダム政策を批判してきた研究者による、渾身の労作。
目次
総論(河川行政とダム(河川行政の変遷;河川審議会の答申等)
基本的課題(基本高水について;森林の公益性と緑のダム))
各論(長野県のダム(「脱ダム」宣言;浅川ダム)
首都圏のダム(八ツ場ダム;東大芦川ダム))
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