内容説明
多国籍企業の活動によってアジアは破壊されている。森も海も川も、農業も食べ物も暮らしも、医療も教育も文化も、およそ考えられるすべてが…。それは新植民地主義そのものである。世界的に有名なマレーシアのペナン消費者協会の会長である著者が、過去二十数年にわたって、反グローバリズムの立場から森や生活基盤を破壊する開発や環境破壊を告発しつづけ、伝統に根ざしたイスラム的経済システムを提言する評論集。
目次
第1部 健全なる緑の未来のために(生活に危険が忍び寄る;経済はなぜ破綻したのか;真の独立と多民族共生;開発と環境と生存と)
第2部 グローバリゼーションとイスラムの挑戦(グローバリゼーションというプロジェクト;植民地解放;構造調整プログラムというグローバリゼーション)
著者等紹介
イドリス,モハメド[イドリス,モハメド][Idris,Mohamed]
1926年生まれ。マレーシアのNGO、ペナン消費者協会(CAP)会長。地球の友マレーシア(SAM)会長。第三世界ネットワーク(TWN)のコーディネーター。1988年、サラワク州での熱帯雨林伐採問題への取り組みで「もうひとつのノーベル賞」として知られるライト・ライブリフッド賞を受賞
安藤栄雄[アンドウヒデオ]
1930年生まれ。西南学院大学神学部卒業。和歌山、東京、福岡でキリスト教会牧師を歴任。1970年から1987年まで日本消費者連盟に勤務。事務局長、『消費者リポート』編集長を歴任。1989年からPP21ふくおか自由学校代表。西南学院大学の元講師、福岡女学院短期大学の現講師
中本健一[ナカモトケンイチ]
1963年、北九州市八幡生まれ。ノンフィクションライター
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 和書
- 英語シノニム比較辞典