内容説明
本書では、食品衛生学の第一人者の著者が、雪印乳業食中毒事件や雪印食品牛肉偽装事件をあらゆる角度から分析して、雪印グループの責任と食の安全に関わる行政の現状と問題点を徹底的に洗い出し、原因と責任の所在を明らかにして、改革の方向を提言する。
目次
第1部 雪印低脂肪乳食中毒事件の総括(事件の経緯と原因の追及;雪印乳業はどう対応したか;食品衛生行政はどう対応したか ほか)
第2部 雪印食品牛肉表示偽装事件を総括する(事件の経過;偽装工作の構図とそのダメージ;問題点の把握と不祥事の再発防止のために)
第3部 国産酪農、畜産業の信頼性を高めよう(酪農、畜産技術の問題点と自給率の向上;酪農、畜産業をどのように発展させるか)
著者等紹介
藤原邦達[フジハラクニサト]
阪大工学部卒。京大医学部衛生学教室助手をへて、昭和57年まで京都市衛生研究所衛生化学部門研究主幹。定年退職後は阪大、山形大などの講師、コープこうべなどの生協の技術顧問を歴任してきた。専門は環境化学、食品衛生学(医学博士)。長崎県福江市久賀島生まれ
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