内容説明
開発と自然破壊、自動車・道路公害と都市環境、原発・エネルギー問題、失業と労働問題など現代の行き詰まった高度資本主義社会は、地球温暖化などによる地球的規模の破局への道をひた走っている。この危機を乗り越える新たな政治思想と政策を打ち出し、既成左翼と連立して政権についたフランス緑の党。本書は、同党がフランスのエコロジストの英知を結集して全力で編集した最新の政策集を訳出した注目の書。
目次
第1部 新状況:政権に就いたエコロジー(地方では―市民が地方政治の中心に ノール‐パ‐ド‐カレ地域圏の経験;国民議会では―議事堂に新風 ほか)
第2部 町から地球までの永続的発展(持続可能な発展―地球をあなたが譲り受けたままの状態で次世代に!;グローバル化―傲慢と袋小路の狭間に立つ世界の主人=人間 ほか)
第3部 新しい自由空間を開く(雇用―みんなが働けて、より良く生きられるように、より少なく働く;教育―学校に民主主義を ほか)
第4部 自然と人間の融和(健康―予防原則から慎重原則へ;科学―研究と倫理を結びつける ほか)
著者等紹介
真下俊樹[マシモトシキ]
1954年京都府生まれ。1975年から「東大自主講座」「原爆体験を伝える会」に参加。1978年「市民エネルギー研究所」の設立に参加。東大文学部卒業後、パリのフランス国立社会科学高等研究院(EHESS)で開発経済・インフォーマル経済を専攻。同時にヨーロッパ各国のエコロジー・オルタナティブ活動家、緑の党と交流。法政大学非常勤講師(地球環境論)、国学院大学非常勤講師(環境経済学)等を経て、現在、フリーでエネルギー・環境問題、ヨーロッパ緑の党の政策を研究
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