出版社内容情報
一九五四年五月のこと、アゾレス諸島に向かう飛行機が北大西洋の孤島に墜落し、乗客二十九人のうち二十六人が死亡した。
ジャーナリストのジャニュアリー、ロビンソンの知人ジミー・ウォーターフォード、雑誌の主宰者トム・ウェルズの三人は運よく生き残り、島に隠遁するロビンソンという男の世話を受けて傷を癒していく。ポルトガル人から島の所有権を買い取っていたロビンソンは孤島に自らの名前をつけ、ミゲルという孤児と二人で暮らしていた。この島には八月になると石榴を積み込むため船が訪れるため、その船に乗ってジャニュアリーたちは帰国するつもりでいた。
迎えの舟に乗り込む日まで、島では平穏な時が流れると思われていたが、人々の運命を狂わせる不可解な出来事は彼らの目前まで迫っていた。
【目次】
ロビンソンの領土
訳者あとがき
「物語」を斥けた物語ーー『ロビンソンの領土』の自己主張と存在意義 井伊順彦
内容説明
現代英文学の巨匠が描く、絶海の孤島で繰り広げられる物語。飛行機の不時着によって孤島での生活を余儀なくされた三人の男女。島の先住者”ロビンソン”との生活にも馴染んできた頃、不可解な出来事が…。
著者等紹介
スパーク,ミュリエル[スパーク,ミュリエル] [Spark,Muriel]
1918年、スコットランド、エディンバラ生まれ。女子高等学校で教育を受けた後、英語教師や秘書役の職に就き、第二次世界戦時中は諜報機関に身を置いた。戦後は詩や評論の執筆活動を行いながら雑誌編集者となる。後年はイタリアへ移住し、晩年までローマで暮らした。1965年に「マンデルバウム・ゲイト」でジェイムズ・テイト・ブラック記念賞フィクション部門、92年に英国インガーソル財団T・S・エリオット賞、97年に英国文学賞を、それぞれ受賞。93年には大英帝国勲章を受勲している。2006年死去
井伊順彦[イイノブヒコ]
早稲田大学博士前期課程(英文学専攻)修了。英文学者。英国ジョウゼフ・コンラッド協会、英国バーバラ・ピム協会、トマス・ハーディ協会各会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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