出版社内容情報
中国現代史を活写する!
日本テレビの記者として中国圏に12年間駐在。鄧小平の復活と改革/林彪・四人組裁判/天安門事件/香港返還などを取材する。ソ連崩壊前夜(1991年)の「シベリア鉄道の旅」も併録する。
「本書第Ⅰ部は、文化通信社発行の週刊新聞「文化通信」に毎月1回、四年余にわたって掲載されたコラム「東翻西躁」をまとめたものである。第Ⅱ部の「ソ連崩壊前夜、シベリア鉄道九〇〇〇キロの旅1991年5月19日(日)~25日(土)」は最初の四回だけ文化通信に掲載され、残り12回は書下ろしである。思えば、テレビ局記者として身近なアジアだけでなく米国、欧州、アフリカ大陸など多くの国々を取材してきた。中でも中国大陸、台湾、香港のいわゆる中国圏には3回、12年間駐在しただけに思いが深い。北京特派員の時期は鄧小平の復活と改革・開放政策の始まり、北京市西単の塀に貼り出された夥しい数の壁新聞に象徴される民主化運動「北京の春」、中国とベトナムが戦った中越戦争、林彪・四人組裁判、流血の大惨事となった天安門事件などと重なっている。また、香港特派員として「香港返還」に立ち会うことができたし、2カ月に一度のペースで台湾を訪れ、李登輝総統の進める政治の民主化をこの目で見ることもできた。ところで、過去の取材体験を振り返りつつ連載コラムを書き続けたのは、何も思い出に耽るためではない。取り上げたテーマの多くが現今の国際情勢と深く結びついているからである。過去を知らずして今を語るなかれと思うからである。」(あとがきより)
【目次】
はじめに
第Ⅰ部 文化通信コラム「東翻西躁」2020~24
1 香港から届いた「遺書」
香港立法会をスルーする「国家安全法」 一〇〇万人以上の市民が流出か
2 映画『慕情』の香港、いま何処
唯我独尊、中国共産党支配の道具「国家安全法」 覚悟問われる世界のジャーナリズム
3 米国vs中国共産党--四〇年目の戦略転換
野放し状態だった諜報活動 人心収攬に長けた中国共産党
4 李登輝さんとコーネル大学
つまずいた時「オットット」と言った李登輝さん コーネル大学で聞いた中国人留学生の意外な話
5 「一つの中国」が常識でなくなる時
圧力に抗したチェコ議長の台湾訪問 王毅訪欧外交失敗の背景
6 ピンポン外交華やかなりし頃の北朝鮮(一)
めぐみさんが拉致されているとはつゆ知らず! 目に涙、筆者に抗議する北朝鮮の通訳氏
7 ピンポン外交華やかなりし頃の北朝鮮(二)
街行く人は皆スーツにネクタイ、背筋がピン 金日成主席に〝見守られ〟眠れぬ一夜
8 内モンゴルからモンゴル語が消える?
モンゴル人の考える中蒙国境とは万里の長城 漢族同化政策に高まる疑心暗鬼と反発
9 バイデン新政権の対中国外交
対中外交でオバマ氏の出番か? カギ握る台湾の動向
10 台湾をAI先進国に導いた〝男〟の物語
台湾で5Gが地方から導入される訳は? 自由で優しいオードリー・ワールド
11 FOIPとバイデン政権
安倍前首相の置き土産FOIP構想 注目される新設の「インド太平洋調整官」
12 二つの強権国家--ロシアvs中国考
ナワリヌイ氏逮捕とプーチン宮殿 「ゆるい」ロシアと「きつい」中国
13 世界を席巻する中国の「ワクチン外交」
台湾上陸狙う中国ワクチン 奥の手は半導体技術とのバーターか
14 米中外交トップ会談と菅首相訪米
「義和団事件」持ち出した中国メディア 高度な外交力求められる日本
15 日米首脳会談でのし掛かる課題
「旗幟鮮明にした」日本 日米同盟と日中経済関係のジレンマ
16 メルケルの功罪とドイツの選択
東独の一物理学者からEUのリーダーに ポスト・メルケルは「緑の党」か
17「三人子政策」と中国の結婚事情
進行する少子高齢化への危機感 「結婚しない」市民と「結婚できない」農民
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