出版社内容情報
変わりゆく時代に翻弄される人々を鮮やかに描いた
チェーホフ最晩年の傑作。
『桜の園』には三つのバージョンが存在した!?
本書はこれまで翻訳されてきた最終稿ではなく、
チェーホフが上演を望んでいたノーカット版の新訳に詳細な注釈を付す。
【目次】
内容説明
『桜の園』には三つのバージョンが存在した!?本書はこれまで翻訳されてきた最終稿ではなく、チェーホフが上演を望んでいたノーカット版の新訳に詳細な注釈を付す。
著者等紹介
内田健介[ウチダケンスケ]
博士(文学)、千葉大学非常勤講師、早稲田大学演劇博物館招聘研究員、ドラマトゥルク。専門はロシア演劇、日露演劇交流史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
TTK
1
ラネーフスカヤ: 私はエピホードフが好きよ。あの人が自分の不幸について話すと、おかしくてたまらないもの⸺クビにしないであげて、ワーリャ。ワーリャ: 駄目です。クビよ。あんな役立たず。 p.58 ▼ あなたには真実がどこにあって、嘘がそこにあるかわかるからどんな大切な問題も解決できるけど、それはあなたが若くて、なに一つ自分の問題で苦しんだことがないからなのよ!あなたが前を向いていられるのも、怖い物知らずで、幼い目には本当の人生が写らないからじゃない? p.772025/08/15
しまちゃん
0
「桜の園」には三つのバージョンが存在していた。本書はこれまで翻訳されてきた最終稿ではなく、チェーホフが上演を望んでいたノーカット版の新訳に詳細な注釈を付している。「桜の園」の第1幕から第4幕までの古典劇の翻訳。そして、「桜の園」の上演を巡ってのスタニスラフスキーとチェーホフとの舞台の内容・配役についての意見・考えの違いについての記述に何とも言えない寂しさを感じました。2025/09/15