出版社内容情報
自分が愛する他者は、自分が理想とする姿をとり、自分に従順であってほしいという欲望は、古来、多くのテクストやヴィジュアル・イメージに表現されてきたーー「ピュグマリオン的欲望」への他者論からのアプローチ。
内容説明
もう恋人はいらない…。「自分が愛する他者は、自分が理想とする姿をとり、自分に従順であってほしいという欲望は、古来、多くのテクストやヴィジュアル・イメージに表現されてきました。その欲望はフィクションやアートで描かれるにとどまらず、20世紀から21世紀の転換期には実現しつつあるようです」―「ピュグマリオン的欲望」への、他者論からのアプローチ。
目次
0 レプリカントに導かれて
1 ピュグマリオン物語の範型:オウィディウス
2 夢か現か:ジャン・ド・マン
3 「私」になる彫像:ド・ラ・モット、ラモー、デランド
4 「私」がつくった他者を愛す:ルソー
5 造形から教育へ:モリエール、レチフ、インマーマン
6 捨てられるピュグマリオン:ケラー、イプセン、ゾラ、ココシュカ
7 独身主義者のためのメディア・テクノロジーに向かって:リラダン、ショー、ニーチェ、ユイスマンス
8 「石の夢」:ロダン
9 動く像:メリエスから
10 いないけどいる:疑似他者
11 いるけどいない:脱他者化
12 ピュグマリオン・ラブと他者
著者等紹介
神尾達之[カミオタツユキ]
1954年東京生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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