出版社内容情報
「流れた血の分だけ狂い桜は咲き乱れ、この俺は美しくなる」
幕府と朝廷、権力争いに揺れる戦乱の世。幕府密偵をやめ、逃亡していたカイリは、狂い桜の下で女たちを従えて“バサラ”の宴をするヒュウガと出くわす。幕府に同じ敵がいることを知る二人は手を結ぶが、ヒュウガの真の狙いは美しい顔を武器に天下を取ることだった…。ヒュウガとその美貌に翻弄される人々の謀略の応酬と裏切りの連続。〝バサラ〟の宴が今、幕を開ける――。
内容説明
幕府と朝廷、権力争いに揺れる戦乱の世。幕府密偵をやめ、逃亡していたカイリは、狂い桜の下で女たちを従えて“バサラ”の宴をするヒュウガと出くわす。幕府に同じ敵がいることを知る二人は手を結ぶが、ヒュウガの真の狙いは美しい顔を武器に天下を取ることだった…。ヒュウガとその美貌に翻弄される人々の謀略の応酬と裏切りの連続。“バサラ”の宴が今、幕を開ける―。
著者等紹介
中島かずき[ナカシマカズキ]
1959年、福岡県生まれ。舞台の脚本を中心に活動。85年4月『炎のハイパーステップ』より座付作家として「劇団☆新感線」に参加。以来、『髑髏城の七人』『阿修羅城の瞳』『朧の森に棲む鬼』など、“いのうえ歌舞伎”と呼ばれる物語性を重視した脚本を多く生み出す。『アテルイ』で2002年朝日舞台芸術賞・秋元松代賞と第47回岸田國士戯曲賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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どら
19
2024/9/23観劇。芝居の感想にもなるが面白かった。近年の新感線の作品の中では断トツのbest。バサラというテーマと劇団カラーの相性が合い過ぎ。古田と粟根が左右に立って、その真ん中に生田と中村が魅せるという構図が、ハマっていた。中島かずきの戯曲も、ピカレスクネタの中では、本作が一番上手くまとまり、着地していると思う。個人的には朧の森より好きだ。休憩を除いても3時間強の作品だったが、全く飽きなかったし、本を読み返しても良くできた作品だと思う。ただ完全に生田当て書きなので、簡単に再演できないだろうなぁ。2024/09/24
辺野錠
1
望月三起也先生の「ジャパッシュ」オマージュと言うので手に取る。それを鎌倉時代や南北朝時代を思わせる背景でやるのがユニークだった。話の流れがこっちの歴史をなぞっていないのも物語を読めなくしていた。最後は観客も巻き込まれるのも面白い演出だった。2024/09/30
版画
0
劇団☆新感線、「バサラオ」の戯曲本。 セリフ数が多い舞台だったが、この本を読んだおかけで、内容がわかりやすかった。 ラストシーンはぜひ自分の目で確かめて欲しい!2024/09/13