出版社内容情報
労働者出身のプロレタリア作家は、知識人たちとどのように対峙し、社会主義と戦争の時代の中で作品を書き続けたのか。大衆性が持つ可変的性質(革新―日和見―保守)の観点から、徳永の文学活動を再検討。約半世紀ぶり・研究史上2冊目となる徳永直論。
内容説明
労働者出身のプロレタリア作家は、知識人たちとどのように対峙し、社会主義と戦争の時代の中で作品を書き続けたのか。大衆性が持つ可変的性質(革新‐日和見‐保守)の観点から、徳永の文学活動を再検討する。
目次
序章 徳永直文学の再検討
第1部 『太陽のない街』の大衆性と海外伝播(『太陽のない街』の背景;『太陽のない街』の創作方法 ほか)
第2部 芸術大衆化とリアリズム(プロレタリア大衆文学論の意義;純粋小説論と実録文学論の共時性 ほか)
第3部 徳永直の戦中・戦後(「八年制」と教育疎外;「労働の価値」と国策 ほか)
結章 徳永直の大衆性が示すもの
著者等紹介
和田崇[ワダタカシ]
1982年大分県生まれ、福岡県で育つ。立命館大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。三重大学教育学部講師を経て、同准教授。専攻は日本近現代文学・文化。主にプロレタリア文化運動を研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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