出版社内容情報
時と記憶をめぐる家族の物語 孫の陸に付き添われ病院に搬送された香寿美。目を覚ますと、自身を20歳の大学生だと思い込む。さらに、陸を当時の恋人として呼びかけ、駆けつけた息子・俊也をその恋人の父親と勘違いする。学生運動の盛んな70年代の記憶の中に生きる香寿美とその妄想に寄り添う父子の可笑しくも切ない物語。
内容説明
孫の陸に付き添われ病院に搬送された香寿美。目を覚ますと、自身を20歳の大学生だと思い込む。さらに、陸を当時の恋人として呼びかけ、駆けつけた息子・俊也をその恋人の父親と勘違いする。学生運動の盛んな70年代の記憶の中に生きる香寿美とその妄想に寄り添う父子の可笑しくも切ない物語。
著者等紹介
鴻上尚史[コウカミショウジ]
作家・演出家。愛媛県生まれ。早稲田大学法学部出身。1981年に劇団「第三舞台」を結成し、以降、数多くの作・演出を手がける。これまで紀伊國屋演劇賞、岸田國士戯曲賞、読売文学賞など受賞。舞台公演の他には、エッセイスト、小説家、テレビ番組司会、ラジオ・パーソナリティ、映画監督など幅広く活動。また、俳優育成のためのワークショップや講義も精力的に行うほか、表現、演技、演出などに関する書籍を多数発表している。桐朋学園芸術短期大学名誉教授。昭和音楽大学客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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