出版社内容情報
秘密主義のFBI、背信行為を働く弁護士、食べ物を冒涜する犯罪者。怒りに燃える巨漢の名探偵は三つの難事件を解き明かせるか? 腹に据えかねる数々の事件がウルフを悩ませる。
内容説明
FBI、弁護士、食べ物を冒涜する者。怒りに燃える巨漢の名探偵が三つの事件を解き明かす。
著者等紹介
スタウト,レックス[スタウト,レックス] [Stout,Rex]
本名レックス・トッドハンター・スタウト。1886年、アメリカ、インディアナ州ノーブルズヴィル生まれ。1906年から二年間、アメリカ海軍に下士官として所属した。数多くの職を経て専業作家となり、58年にはアメリカ探偵作家クラブの会長を務めた。59年にアメリカ探偵作家クラブ巨匠賞、69年に英国推理作家協会シルバー・ダガー賞を、それぞれ受賞している。1975年死去
鬼頭玲子[キトウレイコ]
藤女子大学文学部英文学科卒業。インターカレッジ札幌在籍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
星落秋風五丈原
19
「Home To Roost悪い連左」 ウルフのもとに、甥の死に納得がいかないラッケル夫妻が訪ねてくる。もうこの時点で、ネルフはぷち怒モード。なぜなら、ミセス・ラッセルが、ネルフの質問を遮って、自分の言いたいことばかり言うのだ。甥のアーサーは共産主義者と思われていたが、実はFBIのスパイで、正体を知られて殺されたというのだ。警察もFBIも機密保持を盾に捜査の状況を明かさない。ウルフは国家の安全を脅かす可能性があると考えて、FBIに独自捜査の可否を訪ねるが、こちらも回答なし。2025/04/16
Ribes triste
18
3篇収録。中でも、ウルフが食べこぼしで汚したネクタイの後片付けをフリッツとアーチーが放置したら、とんでもない事件に発展してしまう、「犯人、だれにしようかな」が最高に楽しかった。巻末についた登場人物紹介も、これまで読んできた作品を振りかえって共感しながら読めました。次の刊行を楽しみに待ちます。2023/04/12
くさてる
17
ミステリとしてのほど良い謎解きと語り手のアーチーの魅力でぐいぐい読ませて、安心して読めるネロ・ウルフもの。こういうどこかのんびりとした時代のお約束ミステリからでないと得られない読書の楽しみがあります。良かった。2023/12/03
翠埜もぐら
17
激怒編って言ったって、ネロ·ウルフはだいたいいつも怒ってるし、アーチー君はいつも死体に蹴っ躓いているし、何時もと変わらないわな。「悪い運”左“」は初出1952年。マッカーシズム真っ最中のお話で、当時の雰囲気が伝わってきますが、ネロ·ウルフは反共よりFBIと仲悪そう。本格的に対立する長編もあったな。2023/06/18
大森黃馨
6
これはシティ派というべき作品なのだろうか?ネロ・ウルフものを読んでいて感じる違和感それは解答するウルフと行動するアーチーこの二つの点がずれて存在するからなのか それにしても何故本邦ではネロ・ウルフものの紹介が遅れているのだろうかアーチーの外見がよく分からないのも気になる(ポマードで固めたオールバックか?) 2023/05/18
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