出版社内容情報
日蓮〈出生〉の謎を解く!
<これはコロンブスの卵だ>
なぜ、今まで気付けなかった?「日蓮の出自について」には驚愕し、納得した。「日蓮と将軍家」は解釈は分かれようが、私は大好きだ。日蓮を政治から見てみる。面白い!
東京大学史料編纂所教授 本郷和人
内容説明
日蓮“出生”の謎を解く!
目次
1 日蓮の出自について(日昭と日朗;両人御中御書 ほか)
2 日蓮と将軍家(日蓮と将軍家;「上」の再考 ほか)
3 日蓮と政治(日蓮教団の政治的立場;日蓮仏法の政治性)
4 日蓮仏法論(南無妙法蓮華経とは;日蓮を本尊にした曼荼羅 ほか)
著者等紹介
江間浩人[エマヒロト]
1970年東京生まれ。仏教系大学卒業後、サラリーマン生活の傍ら日蓮を研究。先哲会会員。本郷和人(東京大学史料編纂所)教授に師事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kenitirokikuti
9
日蓮の伝記などを選んだあとで再読した。本郷和人の書く、殺伐・北条得宗を思い浮かべると、これが実情ではないかという気持ちが強くなる▲殺伐リアリズムな、しかし、ガチめな法華の行者指向である著者の意を汲むと、南無妙法蓮華経の題目を唱えることも、板曼荼羅も、凡夫が救済されるための行ではなく、南無阿弥陀の念仏のお株を奪うためのものだし、板曼荼羅も密教の曼荼羅をそうするものだし、日蓮の行動目的は、自らが国師となることであった。著者は「信じさせる人」と書いている2023/05/14
kenitirokikuti
9
ちょうどこの2023年のGWに鎌倉の遊行寺や安国論寺などを見て回ったので、そうだな、と思った。日蓮の父母の特定、父が伊東祐時、母が千葉成胤の娘、という細かい指定を吟味できるほど私は知識がないが、頼朝同様に貴種性があるからああであったのだ、と常識的に考えたらそうだな。2023/05/07