出版社内容情報
ヤヌスとしての鴎外
高雅に潜む冷笑、傍観主義を標榜…。元老山県に密着し漱石と確執、幸徳事件へ執心――
没後百年、近代の陰影を刻む文学の深奥に迫る。
内容説明
高雅に潜む冷笑、傍観主義を標榜…。元老山県に密着し漱石と確執、幸徳事件へ執心―。ヤヌスとしての〓外。没後百年、近代の陰影を刻む文学の深奥に迫る。
目次
第1章 公判の高官傍聴席にいた
第2章 コッホ来日歓迎会の屈辱
第3章 背信の旋律と新聞との葛藤
第4章 幸徳ら事件での微妙な位置
第5章 山県の民衆恐怖と邸宅三昧
第6章 なぜ〓外は事件に注目したか
終章 小説家から考証史家へ
著者等紹介
木村勲[キムライサオ]
1943年、静岡県生まれ。一橋大学社会学部卒、同大学院社会学研究科修士課程修了。日本社会史・近代文芸論。朝日新聞学芸部記者を経て神戸松蔭女子学院大学総合文芸学科教授を務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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