論創海外ミステリ<br> 赤屋敷殺人事件―横溝正史翻訳セレクション

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赤屋敷殺人事件―横溝正史翻訳セレクション

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  • サイズ B6変判/ページ数 225p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784846021573
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

出版社内容情報

横溝正史とA・A・ミルン。日英を代表する二大作家が翻訳と原作で夢のコラボレーションを果たす! 雑誌掲載のまま埋もれていた長編ミステリの翻訳が90年の時を経て初単行本化!

内容説明

現在推理小説とよばれている探偵小説が、摩訶不思議な謎の提供と、一分の隙もない論理的な解明という、長篇小説の形で定着したのは、一九二〇年代から三〇年代の初期のことではなかったろうか。私がはじめてそういう傾向の探偵小説にぶつかったのは、大阪薬専の学生時代のことであった。物はA・A・ミルンの「赤い家の秘密」であった。当時神戸から大阪の学校へ汽車通学をしていた私は、神戸の古本屋で全冊見つけて揃えると、汽車の中で、教室で、講議もそっちのけにして、教師にかくれて貪り読んだ。(横溝正史「推理小説の故郷」より)

目次

赤屋敷殺人事件
推理小説の故郷(横溝正史)
父を支えた猫たち犬たち(野本瑠美)

著者等紹介

ミルン,A.A.[ミルン,A.A.] [Milne,A.A.]
アラン・アレクサンダー・ミルン。1882年、英国ロンドン生まれ。1925年より児童小説“くまのプーさん”シリーズを執筆。『赤い館の秘密』(1922)等、ミステリの著書もある。1956年死去

横溝正史[ヨコミゾセイシ]
1902年5月24日、兵庫県生まれ。本名・正史(まさし)。1921年に「恐ろしき四月馬鹿」でデビュー。48年、金田一耕助探偵譚の第一作「本陣殺人事件」(1946)で第1回探偵作家クラブ賞長編賞を受賞。1981年12月28日、結腸ガンのため国立病院医療センターで死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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だるま

17
古典的名作と言われているミルンの『赤い館の秘密』を、若かりし頃の横溝正史が翻訳した作品。ここに出てくる探偵のギリンガムが、金田一耕助のモデルになったと横溝自身が言っているのだが、風采も言動も推理法も全く似通っていないので、イメージだけ拝借したのかも知れない。何にしてもこの作品、探偵小説専門雑誌に一挙掲載された事からも分かる様に原作を大幅にカットしている抄訳で、真の面白さを知るには創元推理文庫版を読むに限る。推理作家の横溝として、カット出来た部分と絶対カット出来なかった部分が分かる位しか楽しみ方が無かった。2023/01/31

だいふく

11
読んでいる途中でトリックに既視感。読むのは初めてなはずなので、他の方の訳を読んだわけではなく、古典だけあってこれをベースにしたドラマか何かを見たことがあったのかも。あの大御所、横溝正史さんが夢中になって読んだというこの本を彼の訳で楽しみ、娘さんの家族にまつわるエッセイもとても興味深いものだった。2023/10/05

うさ

5
この作品に出てくる探偵が金田一耕助のモデルになったらしいんやけど話の筋もモデルになったんやろな~横溝正史作品読んでる人には最初から最後までの筋読みが簡単にできるな(笑) ちなみにこの作品にくまのプーさんは出てこんかったわ~(笑)2023/06/11

slice

2
横溝正史ってこんな翻訳上手いんだ〜、という感想だけが残った。当時としては新しかったのだろうけれど、今となっては古典も古典で、トリックもなにもかもすぐに分かってしまう。ただ、読みやすく普通に面白かった。それにしても、『くまのプーさん』作者がこんなミステリーをかいていたとは、結構ビックリだ。2023/03/19

ekoeko

2
赤い屋敷の主人・マークが訪ねてきた兄・ロバートを殺して行方不明となりたまたま訪ねてきたアントニー・ギリンガムが推理する・・・。金田一耕助のモデルらしい。2023/03/15

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