出版社内容情報
作家デビュー三十周年記念出版! 高木彬光の未発表作品へのオマージュとして書かれた大長編「悪霊の館」が著者校正を経た完全版テキストとして復刊。
内容説明
二階堂黎人作家活動30周年記念。美貌の名探偵・二階堂蘭子、甲冑殺人事件の謎に挑む。次々と起こる不可能犯罪の真相を読者は見抜けるか?
著者等紹介
二階堂黎人[ニカイドウレイト]
1959年7月19日、東京都生まれ。中央大学理工学部卒業。在学中は「手塚治虫ファンクラブ」会長を務める。1990年に第一回鮎川哲也賞で「吸血の家」が佳作入選。92年に書下ろし長編『地獄の奇術師』を講談社より上梓し、作家デビューを果たす。江戸川乱歩やJ・D・カー、横溝正史の作品を現代に再現したような作風は推理界の注目を大いに集め、全四部作の大長編『人狼城の恐怖』(1996~99年。講談社ノベルス)では「一九九九年版本格ミステリ・ベスト10」第一位を獲得。アンソロジー編纂や新人作家の育成にも力を注ぎ、2000年代は合作ミステリの企画も多数行った。SFの分野にも精通。近年は手塚治虫研究者として傑作選編纂や評伝「僕らが愛した手塚治虫」シリーズの刊行にも力を入れている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ホームズ
22
ミステリを読み始めた頃は二階堂黎人さんの作品の会話や注釈を参考にして色んな本を読み漁った。やっぱり面白いな〜。『人狼城の恐怖』くらいまでは本当に面白いと思う。 1日読んでたから左腕が痛くなってしまった。2023/02/06
だるま
15
著者の作家活動30周年を記念して出版された、名探偵・二階堂蘭子シリーズ第4長編の完全版。特に加筆修正された物では無く、家にあった立風書房版と見比べたが、句読点の変更等の僅かな修正に留まっていた。著者のこの作品に関するエッセイと、柄刀一さんの解説が加わっての完全版という解釈で良いだろう。大長編なので内容は細かく書けないが、完璧な密室を含む連続殺人事件に蘭子が挑む本格ミステリ。奇怪な出来事も次々起こり、それらをどう論理的に解くかが最大の焦点。著者の代表作であり存分に楽しめた。何と税抜4500円。図書館に感謝。2023/01/31
yin
3
二階堂蘭子シリーズ第4作。遺産相続を巡り不穏な空気の一族が住む館で、猟奇的な殺人事件が勃発する。密室殺人、過去から続く一族を取り巻く事件、館に隠された秘密など、本作も雰囲気たっぷりで楽しめました。2023/07/25
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