論創海外ミステリ<br> ブランディングズ城のスカラベ騒動

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論創海外ミステリ
ブランディングズ城のスカラベ騒動

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  • サイズ 46判/ページ数 301p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784846021290
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

出版社内容情報

フ?ランテ?ィンク?ス?城のスカラベ騒動

訳者あとがき

解説 井伊順彦

内容説明

これぞ英国流ユーモアの極致!“ブランディングズ城”シリーズ第一作を初邦訳。アメリカ人富豪の所有する貴重なスカラベがブランディングズ城主の手に渡り、富豪の従者、城の滞在客、伯爵秘書を巻き込んだ珍騒動へと発展。果たしてスカラベは誰の手に?

著者等紹介

ウッドハウス,P.G.[ウッドハウス,P.G.] [Wodehouse,P.G.]
ペラム・グレンヴィル・ウッドハウス。1881年、英国サリー州生まれ。パブリックスクールを卒業後、香港上海銀行ロンドン支店へ就職。在職中から小説を書いており、1902年に第一著書The Pothuntersが発売された。翌年に銀行を退職して作家活動に専念し、ユーモア小説を中心とした短編で作家としての地位を築く。09年にアメリカへ移住してニューヨークに居を構え、55年にアメリカ国籍を取得する。1975年死去。死の直前、エリザベス2世からナイトの栄誉称号を与えられた

佐藤絵里[サトウエリ]
東京外国語大学外国語学部フランス語学科卒業。英語、フランス語の翻訳を手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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NAO

53
エムズワース卿を主とするブランディングズ城が舞台のブランディングズ城シリーズの第1作であるにも関わらず、なぜか他の作品に遅れをとって長らく未訳だった作品。イギリスの貴族の次男とアメリカの大富豪ピーターズの娘の婚約とピーターズの秘宝スカラベ紛失をベースにしたドタドタコメディ。ブランディングズ城シリーズには、名前を偽って城を訪れる、というトリックがつきもので、本作でも何人もの登場人物が、名前を偽ってブランディングズに入り込んでいる。彼らは貴族ではないので、いわば「貴族の生活の潜入レポート」のようなところも、⇒2022/06/16

星落秋風五丈原

31
【ガーディアン必読1000冊】果たしてスカラベは誰の手に? ブランディングズ城シリーズ第一作を初邦訳。まだ妹のレディ・コンスタブル・キーブルと愛すべきエンプレスは出てこない。本編他『ブランディングズ城の夏の稲妻』でも貴族子弟を富豪令嬢と結婚させる企みが登場するが、たった1人の男性の相続人がすべてを継ぐよう決められた限嗣相続によるものだ。有名なのは映画にもなった『ダウントン・アビー』でグランサム伯爵ロバートの妻コーラは富豪令嬢。ロバートは長子だったが、広大な領地を維持するために妻の財力を頼った形になる。 2022/04/26

Inzaghico (Etsuko Oshita)

12
アメリカの成金が金にあかせて買った貴重なスカラベが、ぼーっとした貴族がぼーっとして自分の懐に入れて持ち帰ってしまったから、さあ大変。おまけにこの貴族は持ち帰ってしまったのではなく、成金がくれた、と勝手に記憶を書き換えているから余計にややこしい。もちろん成金はなんとしてでも取り戻したいと、求人広告を出して取り返してくれる人間を雇おうとする。また、この話を聞いた娘が友人の若い娘に話すと、この若い娘もスカラベ奪還に執念を燃やすことになる。こういうスラップスティック・コメディはやっぱりイギリスだなあ、と思う。2022/05/30

スプリント

11
前半は単調で我慢を強いられたが後半は中々盛り上がった。 予定調和感はあるが読める作品。2022/05/03

ocean

5
イギリスの作家P・G・ウッドハウス、1915年発表の小説。邦訳版発行は2022年。ロンドン近傍の貴族の居城を舞台にしたドタバタコメディ。 極めて戯画的に描かれた奇人変人たちのドタバタ劇ですが、とても現代的な視点を持ち古さを感じさせない傑作。そこかしこに文学的な香りもあって滑稽でかつ味わい深い作品です。 評点4.5/5.02022/06/01

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