内容説明
追悼出版、決定版評伝!「政界の水戸黄門」の愛称で多くの人に親しまれた、会津っぽ政治家の生い立ちから晩年までを克明に取材。二大政党制の実現に尽力した“信念の人”の魅力を余すところなく描きつくす。
目次
第1章 会津っぽの二大政党論
第2章 良き師良き友に恵まれる
第3章 東北のケネディとして国政へ
第4章 「今太閤」の角栄に共感
第5章 第二次中曽根内閣で厚生大臣
第6章 海部内閣で自治大臣・国家公安委員長
第7章 宮澤内閣で待望の通産大臣
第8章 竹下派分裂と非自民連立政権
第9章 新進党分裂と小泉旋風
第10章 民主党顧問を最後に政界引退
著者等紹介
笠井尚[カサイタカシ]
昭和27年会津若松市生まれ。県立会津高校から法政大学文学部哲学科卒業。歴史春秋社、ラピュータ等から著書を多数出版(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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みじんこ
2
私は福島県生まれなので、渡部恒三という政治家はある意味名物的存在として認知していた。国会議員になって以降の話は、我が国の戦後政治史の流れに合わせ、その中で何を考えどんな役割を果たしたかが語られているが、途中から政治史の話がメインになってしまっていると思う。引用されている「何らかの交替手段を欠いた国家は維持の手段を欠いているのである」というバークの言葉もあり、二大政党制実現に重きを置いた行動をとっていたこと、党人派としての強みなどは伝わった。新白河駅ができる前にしていた演説の話などは特に印象に残った。2021/01/11
dantom
0
数字(ex.平成〇〇年)の誤植が目についた。評伝だからだろうか、オーラル・ヒストリーもので聞けるような耳新しい内容はほぼ無し。2021/02/04