内容説明
日本のイソップ物語をこどもたちに贈りたい。林芙美子が没後70年を期に、童話作家として甦る。童話集に詩をちりばめた新鮮な編集。小学校低学年から高学年児童までたのしめる総ルビ。第1巻は、昭和2年から昭和25年までの作品から厳選した17の短篇集。
著者等紹介
林芙美子[ハヤシフミコ]
1903(明治36)年生まれ、1951(昭和26)年6月28日没。詩集『蒼馬を見たり』(南宋書院、1929年)、『放浪記』『続放浪記』(改造社、1930年)など、生前の単行本170冊
廣畑研二[ヒロハタケンジ]
1955(昭和30)年生まれ。東京都立大学法学部卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒラP@ehon.gohon
22
林芙美子さんが童話を書いていたことを知らなかった自分には、とても新鮮な童話集です。 戦前から戦後まで、時代背景も感じさせる雰囲気と、その当時の子どもたちを見つめた、作者の優しさが感じられます。 戦争の悲惨を感じさせられる作品が気になったのですが、著者自身が従軍経験を持っていることを知り、見聞きした体験に裏打ちされているのだと得心しました。 児童書とはいえ、林芙美子をもっと知るための、大人向け童話集だと思います。 続刊が楽しみです。2021/07/15
きょう
7
林芙美子さんの童話を、3巻に纏めたシリーズ。お話を書かれた背景なども説明があります。戦争や子育てなど時代の影響を強く感じるものもありますが、純粋に童話として楽しめました。フクロウが「ぼろ着て奉公!」と鳴くとは。ぼろって何、奉公って? と令和の子供にも読んで貰いたいです。2023/02/08
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