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内容説明
“世紀の脱獄王”から“犯罪捜査学の父”へ―無実の罪で投獄され、のちに世界初の私立探偵となったフランソワ・ヴィドックの数奇な運命!史実をもとに描く伝記小説。
著者等紹介
ハンゼン,ヴァルター[ハンゼン,ヴァルター] [Hansen,Walter]
1934年オーストリア、グラーツ生まれ。ミュンヒェン大学卒業後、演劇の世界に入ったが、ジャーナリストへ転身。69年以降は専業作家となり執筆活動に専念。“Die Spur des S¨angers.Das Nibelungenlied und sein Dichter”(87)および『「ニーベルンゲンの歌」の英雄たち』(88)で国営ドイツ第二テレビより文学賞を受賞。89年に図書出版財団賞、86年から90年まで青少年文学・ドイツアカデミー賞を合計三回受賞している
小林俊明[コバヤシトシアキ]
1942年長野県生まれ。慶応義塾大学大学院文学研究科修士課程修了。東海大学外国語教育センターを経て、東海大学名誉教授。ドイツ文学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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星落秋風五丈原
27
彼はパン屋に盗みに入ったが、パン屋の倅だった。おや?なぜ自分の家に盗みに入る?実は父親が、食べ盛りの子供とぼろの服を着ている妻がりにも関わらず、自分だけ贅沢をするために、金をためこんでいた。“飢えている子供のためにパンを盗みに入る”ようには現実はキレイに出来ていないようだ。その時相談した相手が悪かった。貴族の生まれながら名うての悪で、まだおぼこいヴィドックは強盗に加担させられてしまう。泣く子も黙る警察大臣ジョセフ・フーシェに見込まれて、遂にパリ警察に就職を果たす。2021/03/10
スプリント
9
昔、ヴィドックというフランス映画を観ましたが、やはりこのヴィドックをモデルにした映画でした。波乱万丈の人生は後年、様々な作品のモデルになるのも頷けます。2021/02/28