内容説明
ドイツの哲学者カントの思考の足跡を辿る。
目次
第1章 17・18世紀の百科事典及び著作におけるverisimileとprobabileの概念―概念史及び源泉史の問題(言語辞典におけるverisimileとprobabileの概念;事典におけるverisimileとprobabileの概念;クリスティアン・トマージウスにおけるverosimile(wahrscheinlich)とprobabile(probabel)の概念―前者の概念が有する二つの側面
クリスティアン・トマージウスにおけるverosimile(wahrscheinlich)とprobabile(probabel)の概念―前者の概念が有する二つの側面
クリスティアン・ヴォルフにおけるドイツ語「蓋然性(Wahrscheinlichkeit)」とラテン語「蓋然性(probabilitas)」の同一視
バウムガルテンとマイヤーにおけるverisimileとprobabileの概念
クリスティアン・アウグスト・クルージウスにおける)
第2章 カントの思考の道程におけるverisimilitudoとprobabilitasの概念―ほぼ1770年代初頭における「仮象的(scheinbar)」と「蓋然的(wahrscheinlich)」の概念(統計学的言語分析;「仮象性(verisimilitudo,Scheinbarkeit)」と「蓋然性(Wahrscheinlichkeit)」との区別の最初の登場―『レフレクシオーン』2591番
懸賞論文(1762/1764年)における数学と形而上学との方法論的区別
ほぼ1770年代初頭における「仮象的(scheinbar)」と
「蓋然的(probabile:wahrscheinlich)」の概念
1770年代初頭における「臆見」と「信じ込み」の概念―マイヤーとの対決
ほぼ1770年代初頭における「道徳的確実性」の概念の不明確さ)
第3章 カントの思考の道程におけるverisimilitudoとprobabilitasの区別―ほぼ『純粋理性批判』出版の時期における「仮象的(verisimile:scheinbar)」と「蓋然的(probabile:wahrscheinlich)」の概念(ほぼ『純粋理性批判』出版の時期における「仮象的(verisimile:scheinbar)」と「蓋然的(probabile:wahrscheinlich)」の概念
ほぼ1780年代初頭における「臆見」と「信じ込み」の概念
『純粋理性批判』出版の時期における実践的に十分な「確信」と、単なる「信じ込み」との明確な対置―最終吟味としての賭け
1780年代及び1790年代における「仮象的(verisimile:scheinbar)」と「蓋然的(probabil:wahrscheinlich)」の概念)
著者等紹介
船木祝[フナキシュク]
1963年生まれ。学習院大学人文科学研究科哲学専攻博士後期課程単位取得退学。トリーア大学Ph.D.(哲学)。現在、札幌医科大学医療人育成センター准教授。哲学、倫理学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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