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内容説明
失われた歴史を横断する“知”のクロニクル!人と本が描く隠された“地図”を探す冒険。
目次
北原白秋「銀座の雨」と沙良峯夫「銀座青年の歌」
松崎天民『銀座』とゾラ、三上於菟吉訳『貴女の楽園』
片岡昇『カメラ社会相』
朝倉無声『見世物研究』と古河三樹『見世物の歴史』
朝倉無声「日本古刻書史」と『国書刊行会出版図書目録』
前田一『サラリマン物語』、長谷川国雄『サラリーマン』、季節風書店『100万人のよる』
椎名龍徳『生きる悲哀』
東京日日新聞社編『大東京繁昌記』
永井荷風『日和下駄』と『明治の浮世絵師―小林清親展』
山路閑古と『茨の垣』〔ほか〕
著者等紹介
小田光雄[オダミツオ]
1951年、静岡県生まれ。早稲田大学卒業。出版業に携わる。『古本屋散策』(論創社)で第29回Bunkamuraドゥマゴ文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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古本虫がさまよう
2
「未来社『金日成著作集』と雄山閣『金日成伝』」というコラムに注目。未來社編集長の松本昌次氏の名前も出てくるが、この両社が、「金日成の伝記や著作の刊行を通じて密接につながっていた時代」があったことを小田氏は指摘。金王朝を賛美する本を両社は沢山刊行しており、それらの本の奥付を見ただけでもそこそこ増刷していることが分かり、お買い上げ的な需要もあったのだろう。「少なからぬ経済的支えとなったにちがいない」との指摘もある。松本さんも北朝鮮ヨイショ訪問記を書いてもいる。言論出版の自由は大切だが、中身はよく吟味しよう?2020/10/05