内容説明
日本共産党は、「テロ活動」を行ったか?宮本顕治元議長は「51年綱領」を絶賛したか?ソ連の核実験(1961年)を肯定したか?自ら決して触れることのない「不都合な真実」の数々に迫る!
目次
プロローグ 政権入りの「資格」を問う
第1部 朝鮮戦争と五〇年問題
第2部 社会主義への幻想と挫折
第3部 日本共産党“政権入り”の可能性
エピローグ 共産党との私的な関わり
付論 日本共産党綱領の変遷
著者等紹介
柳原滋雄[ヤナギハラシゲオ]
1965年福岡県生まれ、佐賀県出身。早稲田大学卒業後、編集プロダクション勤務、『社会新報』記者をへてフリーのジャーナリスト(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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wiki
11
日本共産党の問題は「"正面から"の反省も、自己批判も存在しないことにある」と明確に喝破する、優れたジャーナリズム本。根拠によって立つ言論なのだから日本共産党にとっては痛かろう。同党が欺瞞に満ちていることは、多少政治を歴史的に整理して見たことがある方なら周知であろうが、同著に暴かれた通り、そもそも日本共産党は反知性主義なのだから、結局はそれに扇動されて風の吹く方へと流されている個人が賢明になる以外にない。ソ連という親から生まれて、その親を親でないと言うのだから、これはもうガラパゴス以外の何者でもない。2020/11/30
アンパッサン
2
立花隆以来。やっぱ51年以降の血みどろを、ちゃんと反省なりケジメつけるなりしてからでないと、自分たちの見たくない歴史を、綱領書き換えでなかったことなんかには出来ない。与党をこうげき(一番新しい綱領の「戦いor闘い」を「たたかい」と柔らかく表現すると事のあざとさ)するのもいいけど、まず槐より始めよですぜ、共産党。でないといつまでも信じてもらえず、他党から「ヤドリギ」扱いのままだよ。この本は大変参考文献が多く、信頼できます。あ、うちのひい爺さんが、野坂参三と呑みでケンカした話を思い出した。面白かった。2022/03/26
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