内容説明
警察内部の醜聞に翻弄されるアーミテージ警部補。権力の墓穴は“どこ”にある?
著者等紹介
コッブ,ベルトン[コッブ,ベルトン] [Cobb,Belton]
1892‐1971。本名ジェフリー・ベルトン・コッブ。英国ケント州生まれ。ロンドンのロングマン出版社の営業ディレクターとして働くかたわら、諷刺雑誌への寄稿で健筆をふるい、特にユーモア雑誌「パンチ」では常連寄稿家として軽快な作品を多数執筆した。長編ミステリのほか、警察関連のノンフィクションでも手腕を発揮している
菱山美穂[ヒシヤマミホ]
1965年生まれ。英米文学翻訳者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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maja
17
「善意の代賞」でアーミテージ巡査が目について再読。こういうキャラだと知って読むのは印象が変わって楽しめた。バグショー警視の休暇滞在先に、捜査確認を取りに向かう途中の彼は事故になりかけた女性を同じホテルまで送る。日頃から警視に不満を感じるアーミテージ警部補、女性が警視の秘書だと気がついてからはにわかにテンションがあがるのだ。彼女が転落死して発見されたその後の彼の思い込みは妄想の域となって迷走していく。ブライアン・アーミテージシリーズの4作目だそうで未翻訳分の彼の捜査を読んでみたい。 2023/06/25
koo
4
昔「消えた犠牲」を読んで以来のベルトンコッブ作品。てっきり本格的謎解き要素もある警察小説かと期待しましたが終盤のツイストのみで拍子抜けでした。主人公アーミテイジ警部補の1人称視点での独りよがりで思い込みからの推論というか当てずっぽうを終盤のツイストだけの為に延々と読むのは苦痛でした、個人的には外れですね。解説だと彼を主人公としたシリーズがあるようなのが驚きでした、今回みたいな狂言回し的配役なのかな。2022/05/14
チェス
2
あっという間に終結。思い込みって怖いわぁ。2023/10/22
tokyo-zodiac
2
2020年度<本格ミステリ・ベスト10>海外部門・第18位。ロンドン警視庁のブライアン・アーミテージ警部補は、ギャングのアジトを強制捜査するに足る証拠を掴んだが、上司のバクショー警視は既に休暇旅行へと出かけていた。仕事を引き継いだフライト警部も、自ら陣頭指揮を執りたがる警視に相談もなく、強制捜査の許可を出すことに尻込みするため、警部補は仕方なく警視の休暇先のホテルへと向かう。その途中、危うく車に衝突しかけた旅行中の若い女性をホテルまで送ることになったが、そのホテルはバクショーと同じホテルで、ブライアンは…2021/04/27
オオイ
2
女性警官の崖からの転落死にまつわる話だが、会話や展開にイライラした署内に各自の写真ぐらいすぐあるだろう事件に対する大事なことを秘密にしないだろう。2020/01/28