内容説明
ミステリ、人間ドラマ、ホラー要素たっぷりの奇妙な体験談から恋物語まで、妖しく魅力的な、十二の物語が楽しめるサッパーの短編集！
著者等紹介
サッパー［サッパー］ ［Ｓａｐｐｅｒ］
本名ハーマン・シリル・マクニール。１８８８年、英国コーンウォール州ボドミン生まれ。チェルトナム・カレッジを卒業後、士官学校へ入学し、１９０７年に英国陸軍工兵隊少尉となった。軍務と並行して創作活動を行っており、１５年には“Ｒｅｍｉｎｉｓｃｅｎｃｅｓ ｏｆ Ｓｅｒｇｅａｎｔ Ｍｉｃｈａｅｌ Ｃａｓｓｉｄｙ”を故国の日刊紙“デイリー・メール”に発表している。第一次大戦後、正規軍を退いて予備軍少佐となり、本格的な作家生活に入った。１９３７年死去
金井美子［カナイヨシコ］
東京生まれ。東京女子大学文理学部卒。英米文学翻訳家（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
リッツ
24
俳優、医者、弁護士、一市民、軍人、作家でなるクラブ。彼らがその立場により体験した興味深い物語を順に語る。まるで短編映画を観ているような味わい。切ない結末、恐怖の一夜、運命の悪戯…そこに人を想う気持ちが宿っていると更に胸に残る。奇抜というよりはスタンダードで品の良い印象、と思ったら書かれたのも一昔前のようでした。2020/02/23
アカツキ
10
俳優、弁護士、医者、一般人、軍人、作家の6人だけのクラブでは、それぞれの職業に応じた興味深い話をして、それがつまらなければ罰金として慈善団体に10ポンド寄付をするという規則があった…。短編12話収録。前半6話はクラブの話だけど、後半6話はそれぞれ独立した話。品の良さも含めて、全体的に話が古いなあと思っていたら本当に古かった。愛する女性を守って男は去るなど男性のドリームを感じる話が多い。2020/11/29
くさてる
9
確かに、この題名しかないかも。収録されているのは、ほとんどが人間心理の奇妙さやすれ違い、行き違いから生まれるドラマで、それが時にハッピーエンドになり、あるいは苦い結末となるという感じ。ロマンス話もあります。個人的には、俳優が患う夫を持った女優志願の若妻に仕事を頼み込まれ……という「キルトの切れ端」がほろ苦くもいちばん良かったです。2019/11/09
なつこうへい
0
少し期待したが、奇妙な物語ではなかった。全体的に古いという気がした。2019/11/23
