内容説明
少年探偵の活躍を描く“一夫と豪助の事件簿”全十八話を雑誌連載当時の単語穴埋め問題部分も再現しつつ完全収録!傑作中編「悪魔博士」のほか、「白鳥号の悲劇」や「黄色い切手」など単行本未収録の少年ミステリを一挙集成!巻末には麻耶雄嵩氏の書下ろしエッセイを特別収録。
著者等紹介
鮎川哲也[アユカワテツヤ]
1919年生まれ。本名・中川透。50年に『宝石』100万円懸賞の長篇部門へ投稿した「ペトロフ事件」(中川透名義)が第一席で入選、56年に講談社「書下し長篇探偵小説全集」の第13巻「十三番目の椅子」へ応募した「黒いトランク」が入選して鮎川哲也と改名。60年に「憎悪の化石」と「黒い白鳥」で第13回日本探偵作家クラブ賞長編賞を、2001年に第1回本格ミステリ大賞特別賞を受賞。2002年逝去。没後、第6回日本ミステリー文学大賞が贈られた
日下三蔵[クサカサンゾウ]
1968年、神奈川県生まれ。ミステリ・SF研究家、アンソロジスト、フリー編集者。編書『天城一の密室犯罪学教程』で第5回本格ミステリ大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
四季
5
◯ 少年小説コレクション 下、どれも面白かったかったなぁ〜、お気に入りは2つ「悪魔博士」博士の恐ろしい雰囲気や冬彦の活劇そして驚きの 結末が爽快だった、それと「暗号の手紙」暗号の回答にはやられた。一夫と豪助の事件簿のいくつかの作品はポイントが伏せ字になっていてそれを推理するのも面白かったが解答がそばに書いてあったのはつい見てしまうので残念だと思った。 2019/09/17
engidaruma2006
4
鮎川氏のジュブナイル向きミステリ集成。前巻とこのⅢ巻でジュブナイル物はほぼ全て網羅されたらしい。 この巻の収録作は、殆どが中学生の学習雑誌に掲載された物なので、子供向けと言ってもトリックがあったり手掛かりのある犯人当てになっていたりして、鮎川さんらしさの感じられる作品ばかりだった。尤も、大人には単純過ぎて頭の体操にもならないだろう。その辺はご愛敬だね(^-^)。取り敢えず、氏の作品なら全て読みたいファンには待望の一冊に違いない。私もそこそこのファンなので読めて良かった。2019/09/15
-
- 和書
- さようならクロカミ