内容説明
跳梁跋扈する怪人たちに挑む正義の徒。知恵比べに勝つのは善か、それとも悪か?誰もが熱狂した妖しくも魅力的な探偵小説の世界。その興奮が色鮮やかに甦る。未刊行の中編「冷凍人間」「透明人間」「片目の道化師」に加え、少年ミステリの第一作「魔人鋼鉄仮面」(未完)を初単行本化!
著者等紹介
鮎川哲也[アユカワテツヤ]
1919年生まれ。本名・中川透。50年に『宝石』100万円懸賞の長篇部門へ投稿した「ペトロフ事件」(中川透名義)が第一席で入選、56年に講談社「書下し長篇探偵小説全集」の第13巻「十三番目の椅子」へ応募した「黒いトランク」が入選して鮎川哲也と改名。60年に「憎悪の化石」と「黒い白鳥」で第13回日本探偵作家クラブ賞長編賞を、2001年第1回本格ミステリ大賞特別賞を受賞。2002年逝去。没後、第6回日本ミステリー文学大賞が贈られた
日下三蔵[クサカサンゾウ]
1968年、神奈川県生まれ。ミステリ・SF研究家、アンソロジスト、フリー編集者。編書『天城一の密室犯罪学教程』で第5回本格ミステリ大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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四季
7
◎ 待ちに待った鮎川哲也の少年小説コレクション!どれも面白かったなぁ〜、当時の挿絵も載ってるのも雰囲気があって良かった。復讐の透明人間との攻防や意外な真相で楽しませてくれた「透明人間」や、まさかの犯人で驚かれた「片目の道化師」 が印象的だった。2019/07/11
engidaruma2006
4
本格ミステリの鬼、鮎川氏による少年向け探偵小説コレクションの一巻目。紆余曲折の末に実現された企画のようで、編者の日下三蔵さんには感謝しかない。 作品の内容も悪くなかった。ジュブナイルではあるが、しっかり謎解きされている物が多く、さすが鮎川さん、手を抜かないなあ(^-^)。まあ、トリックが二番煎じだったり、そんな危険な場所に少年を行かせないだろうとツッコミを入れたくなったりしたが、大人が読んでも充分面白かった。中編の『透明人間』がミステリとして一番良かったかな? 大人物も顔負けの死者数だったけど(^-^)。2019/07/16
kanamori
3
☆☆☆2019/07/25
Takahide✈Yokohama
0
最初の数作は探偵が出てきません。靴磨きの少年が探偵役ってことかなぁ。後半は少年向け作品に合わせて少年探偵が出てきます。でも昔って今と比べると銃の保有にせよかなり物騒だよね。2019/10/28